とある会社の改善計画

どこの会社でもありがちなことですが、仕事ができる人に仕事が集中して、できないものはいつものんびりしている傾向があります。

こんな状況を打破したいと思い、色々なことを試しましたが、まず改善されることはなかったです。

それまでの実状は、できるものが人の二倍も三倍も仕事をこなし、売上を上げて、できないものはそれの助手的仕事だけ。

できるものにばかり責任がのしかかり、できないものは責任もなく、やる気もない状況が目に余ったのです。

こんな会社で良いのでしょうか???。

ただ、できないからといって簡単にはできるようになりませんし、辞めさせることもできませんよね。

そして、一番の問題点は経営陣ができるものもできないものも平等に扱っていることです。

昇格、昇級、賞与等で、できるものとできないものに大差をつければ良いと思うのですが、経営者にとってはそれは難しいことのようです。

じゃあ、せめて仕事量を平等に振り分けて欲しいと、会社に進言したこともありました。

しかし、その言葉にも反応はありません。

忙しいものは家に帰ることもできないくらい会社に詰めて仕事をしているのに、できないものは定時になればサッサと帰るなんて状況は見てられません。

仕事量を平等に振り分け、結果の差を明確にすることはとても重要なことだと思えます。

と、いうのは簡単なのですが、では、できないものにやらせた仕事のクレームやトラブルはどうするのか?。という問題が大きく立ちはだかります。

それでも、できないものはできないなりの仕事をしなければ、その組織は成り立ちませんね。
いずれは壊れていく組織だと言えるでしょう。

ひとつの改善プランとして
1)仕事量を平等に振り分ける
2)1日のノルマが完了したものは、良識の範囲で好きなことをしていい

こんなことを実行してみました・・・・・・。

ここで一番面白いのは、できる人とできない人の差が歴然として、明確化されてしまうことです。

できるふりをして威張っていたものも、できないことが明確になると、態度が変わります。

そもそもが、仕事なのでできるふりをしたところで、いつかボロが出てしまうものです。

だって、売上や利益は数字で解るんですからね。

それが嫌だと辞めていく人も出てくるかもしれませんが、できる人が優遇されないのは致命的な欠点になっています。

誰もが、生活があります。

誰もが、幸せになりたいのです。

平等という言葉に隠れた不平等になれてしまっているのですね。