清濁併せ呑む

清濁併せ呑む

清濁併せ呑む：せいだくあわせのむ：善・悪のわけへだてをせず、来るがままに受け容れること。度量の大きいことにいう。（広辞苑 第五版）

清濁を辞書の意味で考えると善と悪とを平等に受け容れるとなりますが、私ども凡人には自分の好むものと好まないものを平等に受け容れるくらいの訓練しかできないように思います。
ですが、それでも自分が一回り大きくなったように感じるのは錯覚でしょうか？

清濁併せ呑む境地（清濁・善悪のわけへだてをしない）というのはとてもまねできませんが、自分が善いと思うことと
他人が善いと思うことはちがうし、自分が悪いと思うことと他人が悪いと思うことには違いがあり、どちらも人の考えであることを納得するだけでも、少し解ったような気がします。

私の経験では、多くの人と同じ目的を持って進んでいると清濁（善悪）を平等に扱うのはとても大変なことですが、それを実行しないと自分がストレスで潰れてしまいます。（私だけかもしれませんが・・・）

また、清濁併せ呑む。という言葉は、仏教の平等心を連想させる言葉です。
私にとっては仏教は最高の教えと感じているので、平等心は憧れる心境です。